メゾン・ド・ヒミコ

hikaru2007-01-27


予備知識も何もなく単にオダギリジョーが出演してるからと借りてみたら、吃驚仰天ゲイ映画だった。ゲイのための老人ホームの物語です。若い人も居ますが行き場がないのかホームで暮らしてます。オダジョーの役は癌に侵されたホームのオーナーの愛人というか、恋人で、ホームの管理人。
資金繰りに困っているホームのために金持ちのエロジジーと寝たり、オーナーの娘(柴咲コウ)の上司(ノンケ)食おうとしたり。
でも、まったくゲイゲイしくない、其れなのに佇まい等が「同じ匂いの人だ」と思わせる。というか、「ゲイでしょ?」と。いつもホームに嫌がらせや悪戯をする中学生に凄むシーンは男っぽくてヌテキ!で、其の中学生のリーダー格、結局オダジョーが好きだったのね、ホームのイベントを手伝う少年の視線の先にはオダジョー。「二人くらいコッチの世界に引きずり込んだことあるし…」とのたまうオダジョーは何もせんでも中学生を引きずり込んだぞ。
少年は友達にカミングアウトしたのか、「もう、俺と遊びたくないって思うんならそれでもいい」という感じの科白もありで「ああ、棘の道がこの子の前に…」と思ってしまった。考えすぎだ。
映画は全体的に暖かく、観ていてもハラハラしない、でも、ゲイにとっては切実な問題でもある。「老後」のことどうしようかとか、年取る前に死のうかなとか。


なんかもう、Runaway...


写真は多分ヒミコのオダジョー